弱視・斜視
弱視とは
弱視とは、視力の発達が抑えられ、止まってしまった状態をいいます。治療が行えるのは、視力が発達する期間に限られるため、一般的に8歳頃までが対象となりますが、それを超えても治療の適応になる場合もあります。治療を開始する時期が早いほど治療効果も高いので、お子さまの見え方に関して気になる方は、少しでも早めの検査をお勧めします。
平田眼科、小牧平田眼科では2017年2月にウェルチ・アレン社製の「スポット ビジョンスクリーナー」を導入しました。ビジョンスクリーナーは、まだ視力検査のできない乳幼児(6ヵ月~)の検査を瞬時に行うことができます。従来の一般的な機械を用いた他覚的屈折検査は顎を機械にのせて片眼ずつ、屈折状態(近視・遠視・乱視など)を測定しておりました。そのため顎を機械にのせてじっとしていられない小児の方は検査が困難でした。この問題を解決できるのがビジョンスクリーナーです。
この機械の特徴
- ①手持ちの携帯式機械のため様々な身長に対応でき、顎を機械に乗せる必要がありません。
- ②両眼同時に瞬時に屈折・斜視の状態を測定することができます。
- ③1mの距離はなれて検査するため、子供さんが怖がる可能性が低いと思われます。
もちろんビジョンスクリーナーでも測定できないこともありますが、上記の特徴により従来は測定が困難であった生後6か月以降の小児の屈折検査(近視・遠視・乱視など)が可能になりました。
弱視には以下の4種類があります
- ① 形態覚遮断弱視(網膜に光が入りにくい状態)
眼瞼下垂、角膜混濁、白内障などの病気があって網膜に刺激が十分に入らない状態で手術が必要なこともあります。 - ② 斜視弱視(片方の目の位置がずれている状態)
斜視があって片目の視線が長時間ずれている場合、その目が使われないために視力が発達しにくいことがあり、程度や状況により手術が必要になる場合があります。 - ③ 屈折異常弱視(網膜にピントがあっていない状態)
両目に強い遠視や乱視があると網膜にきちんとピントが合いません。眼鏡による治療が中心となります。 - ④ 不同視弱視 (右眼と左眼の近視や遠視や乱視などの屈折度数に大きな差がある状態)
右眼と左眼の屈折度数の差が大きいと、片眼にきちんとピントが合わず、片眼の視力が発達しません。眼鏡による治療に加えて状況によりアイパッチや弱視訓練が行なわれます。アイパッチとは左右の目の視力に差がある場合によい方の目に一定時間眼帯を行う治療です。アイパッチは時間が短すぎても長すぎても好ましくありません。当院医師と相談しながら行っていきます。 弱視治療は治療用メガネの処方や、アイパッチ、弱視訓練など、お子さまの状態に合わせた治療をご提案いたします。状況によってによっては、専門の医療機関をご紹介いたします。
ORTe Occlu-pad
(オクルパッド)®
タブレット型の弱視訓練器「ORTe Occlu-pad(オクルパッド)®」は上記の④の不同視弱視の弱視訓練にもちいられます。片眼遮閉を行わない両眼開放(両眼視)下での弱視訓練を行います。タブレット型の弱視訓練器オクルパッドは特殊な偏光メガネをかけて使用します。本機を用いて弱視訓練用のゲームを当院受診時に訓練として行うことも可能です。
治療の流れ
-
検 査
視機能の検査
視力、屈折、眼位、立体視などお子様の年齢や状態に合わせて検査を行ないます。調節麻痺の特別な点眼薬を用いる場合があります。
目やまぶたの状態の検査
眼瞼下垂や角膜混濁、白内障など弱視の原因となる異常がないか検査いたします。
-
治 療
治療用メガネの処方や、アイパッチ、弱視訓練など、お子さまの状態に合わせた治療をご提案いたします。
ケースによっては、専門の医療機関をご紹介いたします。
アイパッチとは左右の目の視力に差がある場合によい方の目に一定時間眼帯を行う治療です。
アイパッチは時間が短すぎても長すぎても好ましくありません。当院医師と相談しながら行っていきます。また当院ではジャパンフォーカス社の弱視訓練器 オクルパッドを導入しました。タブレット型の弱視訓練器オクルパッドは特殊な偏光メガネをかけて使用します。本機を用いて弱視訓練用のゲームを当院受診時に訓練として行うことも可能です。
-
定期検査
視力が出た後も、視力が順調に成長しているか、定期的な検査で確認します。
斜視とは
物を見るとき、片方の目が違う方向を向く状態を斜視といい、子どもの約2%に見られます。斜視になると、位置がずれているほうの目を使わなくなってしまうので、弱視になってしまうケースも少なくありません。斜視が進行して弱視を引き起こしたりしないよう、早期発見・早期治療がとても大切です。気になる方は早めの受診をお勧めします。
左右の目が違った方向(左右、上下)を向いている状態が斜視です。
スポット ビジョンスクリーナー
生後6か月から瞬時に両眼の目の位置を測定します。
BET(多目的両眼視スクリーナー)
短時間で斜視・弱視、両眼の視機能を検査します。中をのぞき、絵を見て検査するため、お子さまも楽しく行えます。
HESS赤緑試験
両眼の動きが正常に行われているかを調べる検査です。斜視になっていたり、目の動きが悪かったり、過剰に動いていないかを判定します。
チェッカーボードパターン
主に外斜視および間欠性外斜視のある、小中学生の方の斜視訓練に用いる機器です。両眼視機能の回復・維持のために、市松模様の点滅刺激で訓練いたします。
目の健康だより
目に関するさまざまな情報をお届けします。
随時更新していきますので、ぜひご参考にしてください。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
8:45〜11:45 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | / |
15:30〜18:30 | ● | ● | ● | / | ● | △ | / |
- 休診日
- 日・祝日・木曜日午後
- 住 所
- 〒486-0845
愛知県春日井市瑞穂通
6丁目22番地の3 - 電 話
- 0568-84-6638
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
9:00〜12:00 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | / |
15:30〜18:30 | ● | ● | / | ● | ● | △ | / |
- 休診日
- 日・祝日・水曜日午後
- 住 所
- 〒485-0046
愛知県小牧市堀の内
4丁目52-1 - 電 話
- 0568-74-6638