調節機能解析装置による眼精疲労の検査
2021年04月16日 掲載
近年、スマートフォンなどデジタルデバイスの急速な普及、リモートワークの増加などにより、眼精疲労などの目の不調を訴えられる方が増えております。眼精疲労が実際に起きているのかどうか、従来の眼科検査では他覚的に評価を行うことは困難でした。眼精疲労は、眼の毛様体筋の緊張状態に依存し、この毛様体筋の活動状態は静止視標を固視しているときに生じる他覚的屈折値の揺れ「調節微動」に表れると報告されております。
平田眼科および小牧平田眼科では、眼精疲労の原因のひとつの調節緊張の検査が可能な、NHKテレビでも放映された調節機能解析装置(株式会社ニデック製)を導入いたしました。調節機能解析装置とは当院のオートレフケラトメータARK-1aに、調節機能測定ソフトウェアAA-2を新たに追加したシステムです。調節機能解析装置では眼精疲労や調節の異常を定量的に評価することが可能です。本装置を用いることにより、正常、老視、潜伏遠視、調節緊張傾向、調節痙攣、老視の調節緊張、テクノストレス(IT)眼症などの目の調節機能状態(傾向)を分類することが可能です。当院のAA-2は新しいバージョンで、患者さんの検査時間を短縮できる測定モード(LITE測定)も搭載されております。調節機能解析装置はパソコン作業やスマホ使用等で眼精疲労のある方、老眼の自覚症状のある方、視力検査の結果の変動が大きいお子様や大人の方など、多くの方に有用と考えます。それらの症状でお困りの方は、平田眼科もしくは小牧平田眼科でお気軽にご相談下さい。