近視進行抑制点眼剤(アトロピン硫酸塩水和物)による近視進行抑制治療とは
2025年04月25日 掲載
近視の多くは、学童期に眼軸長が過度に伸びることによる「軸性近視」といわれています。1日1回就寝前に点眼する点眼剤を用いて、小児の屈折値の進行や、眼軸長の伸びを抑制することを目的とする治療です。進行が完全に止まるわけではありません。説明・検査・診察は自由診療となります(公的医療保険の対象外)。当院では5歳以上の方を対象としております。
・点眼による近視進行抑制治療の流れ
1 まず窓口もしくは電話で初回診察(説明、検査、診察)の日時の予約をお願いします(初回のみ予約診となります)。電話での予約の場合下記電話番号にお願いいたします。
2 初回診察(説明、検査、診察)を実施します。初回検査は視力検査、負荷屈折検査、眼軸長検査、角膜曲率半径検査などを実施します。検査の結果治療の適応があり、かつ同意が得られましたら点眼をまず30日分処方いたします。
3 初回点眼処方後、点眼が無くなる前に受診をしていただき、視力検査、屈折検査、角膜曲率半径検査などを実施します。また点眼による副作用がでていないか診察を行います。問題が無ければ点眼を90日分処方します。
4 点眼が無くなる前に受診をしていただき、視力検査、屈折検査、眼軸長検査、角膜曲率半径検査などを実施します。また点眼による副作用がでていないか診察を行います。問題が無ければ点眼を90日分処方し、その後はこの4の繰り返しになります。
5 点眼は小児の間できるだけ継続が必要です。
・治療期間および回数
治療期間:点眼開始後、近視の進行速度が低下する10代後半までの間できるだけ継続が望ましいです。
通院回数:初回のあと、2回目は約30日後となり、その後は約90日毎となります。
・費用
診察費用:診察1回あたり2970円(税込)
近視進行抑制点眼剤(アトロピン硫酸塩水和物)費用:30本(30日分)4290円(税込)
・リスクおよび副作用
副作用として、羞明、視力障害、霧視、瞳孔障害、頭痛、調節障害、眼瞼湿疹、グレアなどが報告されています。また点眼を中止すると、近視の進行が早まるリバウンドがおきる場合があり、点眼の継続が大切です。
*近視進行抑制点眼剤(アトロピン硫酸塩水和物)による治療中は、近視に関する診療はすべて自由診療となります。例として、近視進行抑制点眼剤(アトロピン硫酸塩水和物)の処方や定期検査とは別日に、当院で眼鏡処方やコンタクトレンズ処方を希望された場合、健康保険は利用できず自由診療による診察費用が必要になります。近視進行抑制点眼剤の定期検査と同日に当院で眼鏡処方やコンタクトレンズ処方を希望された場合は追加の検査費用は発生せず、定期検査の診察費用(税込2970円)となります。
*近視進行抑制点眼剤(アトロピン硫酸塩水和物)による治療は自由診療です。自由診療と同日に保険診療を行う事は行っておりません。
*上記内容や費用は変更になる場合があります。
平田眼科(春日井本院)TEL(0568)84-6638
小牧平田眼科 TEL(0568)74-6638