初期老眼の対処方法
2014年06月13日 掲載
老眼とは、遠くや近くをみるときに、ピントあわせを眼球自体で行う機能(調節力と言いカメラでいうオートフォーカス)が低下してくることをいいます。
老眼の初期には近くは見えますが、ピント合わせに時間を要したり、読書やパソコン・携帯電話などで目の疲れを自覚するようになります。老眼と聞くと45才位から起こるものと考えがちですが、実は10歳をピークに調節力は20代、30代でも低下してきているのです。
初期の老眼の自覚症状として、新聞を見た後に遠くを見ると、すぐにピントが合わないことを感じたり、眼精疲労、眼の痛み、頭痛、肩こりなどが生じることがあります。眼精疲労に対しては点眼治療もありますが、老眼への対処方法としては、まず本など見るものを充分に明るく照明しましょう。明るいと瞳(瞳孔) が小さくすぼまり、焦点深度が深くなるために見やすくなります。しかし根本的には、眼鏡やコンタクトレンズを使用することになります。
遠近両用眼鏡の見え方には慣れが必要ですので、少し不便を感じるようになられたら、早めから使う方が望ましいと考えます。ただもともと眼鏡をかける習慣のない方や、仕事上や習い事の時に、また外見上眼鏡が不都合な方には、遠近両用コンタクトレンズという対処方法もあります。遠近両用コンタクトレンズは、 若干遠近両用眼鏡と比べると見え方は劣ります。しかし利点としては、眼鏡と異なり広い視野で見ることができることがあげられます。遠近両用眼鏡と遠近両用コンタクトレンズにはそれぞれ長所・短所があります。
当院では遠近だけでなく、中近・近々などの累進屈折眼鏡や、二重焦点の遠近両用眼鏡、一日使い捨てタイプの遠近両用ソフトコンタクトレンズ、2週間交換の定期交換遠近両用ソフトコンタクトレンズ、遠近両用ハードコンタクトレンズなど、患者さんのライフスタイルや眼の屈折状態に合わせた老眼に対する屈折矯正の相談が可能です。詳しくは、お気軽に当院医師までお尋ねください。