眼底三次元画像解析(OCT)検査

豊富に揃う検査機器の一部を紹介

眼底三次元画像解析(OCT)検査

眼球内の一番奥にある網膜(カメラで例えるとフィルムにあたる部分)。従来の眼底検査では、その表面しか見ることができず、平面的な検査でした。しかしOCT検査は、赤外線を利用して、網膜の断面を画像化することによって三次元的にとらえることができ、むくみの程度や出血の範囲や深さなどを精密に把握することができます。加齢黄斑変性、網膜静脈閉塞症、糖尿病網膜症など、さまざまな病気が発見できるほか、緑内障の診断や経過観察にも有効です。

OCTで分かること

網膜や黄斑部の状態をすみずみまでチェック

「眼底三次元画像解析(OCT)検査」について

平田眼科春日井本院および小牧平田眼科では従来導入していたニデック社のOCT光干渉断層撮影装置RS-3000が、新型のRS-3000 Advance2に更新されました。
OCT検査とは眼の中の網膜という神経の、従来の検査では見ることの出来なかった断面の撮影ができ、網膜の厚みも測定できます。また新機能として眼底の血管撮影が行えるOCT-Angiography機能も付きました。

正常網膜

図1が正常の網膜断面図です。 正常の方は網膜の真ん中が少しくぼんで薄くなっています。

図1 正常の網膜断面

黄斑上膜

図2-1および図2-2の写真は網膜の表層にもう一枚膜が張り、網膜を引っ張りあげています。 この写真は黄斑上膜という病気の写真です。このようになっていると物がゆがんだり視力が落ちたりすることがあります。OCT検査を行なうとこのように薄い膜もはっきりと確認することが出来ます。

図2-1 黄斑上膜

図2-2

黄斑浮腫

図3の写真は網膜の中央に水がたまって膨れてしまっている写真です。 この写真は黄斑浮腫という状態の写真で、網膜静脈閉塞症や糖尿病網膜症など色々な病気にみられることがあるものです。

図3 黄斑浮腫

加齢黄斑変性

図4の写真は網膜の下に塊があり、網膜が盛り上がっている写真です。この写真は加齢黄斑変性という病気の写真で、網膜の下の塊が異常な血管で、そのまわりに出血等の水分を伴っている状態です。

加齢黄斑変性

図4 加齢黄斑変性

その他、中心性脈絡網膜症など多くの網膜硝子体疾患の診断、経過観察にとても有用な検査です。
OCT検査は緑内障の診断や経過観察にも重要です。

緑内障

またOCT検査は緑内障の診断や経過観察にも重要です。緑内障では視野(見える範囲)の一部が欠ける症状がでます。しかし視野検査で異常が出る前に既に網膜の一部の厚みが薄くなることがわかっており、OCTでそれを測ることは緑内障を早期に発見するためにとても大切です。

図5 緑内障

写真の真ん中付近に正常眼データベースと書いてある箇所が2ヵ所あります。この箇所では主に緑色、黄色、赤色の3色で表示されております。このうち赤色の箇所が、網膜が薄くなってしまっている場所で緑内障を示唆しています。

緑内障

OCT-Angiography

図6
図6 OCT-Angiographyの例

黄斑変性や糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症で血管を詳細に評価するには蛍光眼底造営検査が用いられておりますが、造影剤を使用するためリスクがありました。OCT-Angiographyでは造影剤を使用しなくても網膜の血管を撮影することができ、さらに網膜の層別の撮影をすることができるため血管のある場所の深さがわかります。
この写真では上の真ん中のオレンジ色で囲まれている白黒写真でCNVという異常な血管が写っています。
その血管がどの深さにあるか、下の4つの黄色で囲まれている写真を見ると主に右側2つの写真でCNVが写っています。この写真からこのCNVは網膜外層から脈絡膜にかけて存在することがわかり診断に有用です。CNVは加齢黄斑変性や近視が強い場合等に認められることがあります。

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