ドライアイの診断基準が改訂されました
2017年07月04日 掲載
2016年に10年ぶりにドライアイの定義と診断基準が改訂されました。以前の2006年の診断基準では
①自覚症状
②涙液異常
③角結膜上皮障害
の3つを満たした場合ドライアイの確定診断としていました。
これが今回の2016年の新しい診断基準では③の角結膜上皮障害が必須では無くなり①と②の二つでドライアイの確定診断として良くなりました。
この改訂の意味するところは、ドライアイは明らかな角結膜上皮障害(目の表面の乾燥による傷)が認められなくても、実際にはドライアイ症状を訴える患者さんが多数おられることが診断基準に反映されたものです。
2016年の新しい診断基準は『BUT5秒以下かつ自覚症状(眼不快感または視機能異常)を有する』です。BUT検査とは涙液層破壊時間を調べる検査です。目を開いた際に何秒間涙の層が角膜上の全体を覆っているかを調べます。これが5秒以下の場合は異常と判定されます。BUT検査は平田眼科および小牧平田眼科両院で可能です。
またドライアイの治療は点眼が基本です。涙液を増やしたり、涙液の安定性を改善することが期待できる点眼も当院で処方しております。自己チェックで10秒間以上まばたきせずに目を開いている事が出来ない方はドライアイの疑いがありますので、早めに当院を受診され、医師と相談の上必要なら検査を受けるようにして下さい。
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