人間ドック二次検診
2016年09月06日 掲載
人間ドックや会社の健診で、目に関する項目では一般的に、視力・眼圧・眼底(眼底写真)などがあげられています。
視力は裸眼視力と、所持眼鏡での矯正視力が測られることが多く、特に大切なのは矯正視力です。矯正視力が1.0出ない場合、眼鏡の度数が合っていない場合もありますが、もし眼鏡が適正でも矯正視力が1.0出ていない場合は、眼科的な疾患が認められる可能性が高く、眼科受診をして、精密検査を受ける必要があります。
眼圧検査では、健康診断では数値が正常か異常か表示されますが、眼圧が正常と判定されても、実際には緑内障が隠れている場合があります。日本人の緑内障では眼圧が正常なタイプの正常眼圧緑内障が多いことが分かっています。もちろん眼圧が高いことは良くありませんが、健診での眼圧が正常との結果でも、緑内障がないと誤解しないことが大切です。緑内障の疑いの有無をお知りになりたい方は、人間ドックを受ける際には、視力と眼圧だけではなくて、眼底写真も含まれる人間ドックを受けることをおすすめします。
眼底写真の結果、健診の報告書でよく要再検査となるコメントとして、視神経乳頭陥凹、眼底出血、黄斑変性、H0S1、などがあげられます。
視神経乳頭陥凹とコメントされた場合は緑内障が疑われます。早めに眼科を受診して、視野検査とOCT検査が必要です。
眼底出血や黄斑変性の場合は放置する事なく、直ちに眼科受診をして下さい。その際には瞳孔を開く点眼をして、目の中の網膜を詳しく観察する検査になる場合が多く、検査後数時間車の運転がし辛くなる場合があります。当日はご自身で運転しての受診は控えるようにして下さい。
なお健診やドックで眼底の項目にH0S1やH1S2などと記入されることがあります。これは目の網膜の動脈の太さや硬さを表現したもので、主に高血圧性変化や、動脈硬化性の変化の程度を表したものです。眼科受診に加えて、内科的な相談も必要になる場合があります。眼科受診される時に、血圧や血液検査のデータも、お持ちでしたら持参される事をお勧めします。
平田眼科ではこれらの人間ドックや会社の健診の二次検診に対応可能です。要再検査と判定された場合は、早めに当院で精密検査をされることをおすすめ致します。