点眼薬の正しい使い方
2014年06月10日 掲載
現在平田眼科に通院中の方々は、各々目の病気の種類は異なっても、その治療のためにいろいろな点眼薬が処方されています。その正しい使い方について説明してみましょう。
①点眼薬の場合
- 点眼前によく石鹸で手を洗いましょう。
- 下まぶたを軽く下方に引き1~2滴点眼します。このとき容器の先がまぶたやまつ毛に触れないように注意しましょう。一旦出た薬が涙と一緒に容器に逆流するのを防ぐためでもあります。
- 点眼後は目頭の鼻に通じる穴の開いている所をまぶたの上から10~20秒くらい圧迫しましょう。点眼後静かにまぶたを閉じて、まばたきをしないで約1分間目をつぶるようにしても良いでしょう。
- あふれた点眼液はティッシュで拭き取りましょう。
②眼軟膏の場合
- 手を石鹸でよく洗い、眼軟膏のチューブの先を清潔なガーゼかティッシュで拭いてください。
- 鏡を見ながら、下まぶたを軽く下方に引き、チューブの先がまぶたやまつ毛、眼球に触れないように注意しながら、チューブを少し押して下まぶたに眼軟膏をつけます。
- まぶたを閉じて、強く押さえないように注意しながら軽くマッサージをしてください。
- チューブの先を清潔なガーゼかティッシュで拭きふたをして下さい。
③2種類以上を同時に使う場合
- 3~5分間点眼間隔をあけると相互の影響が少なくなり、より効果的となります。
- 原則としてよく効かせたい方を後から点眼しましょう。
- 懸濁性点眼薬は一般に水に溶けにくく吸収されにくいので、後から点眼しましょう。
- 点眼薬と眼軟膏を同時に使う場合は眼軟膏を後から点入しましょう。
以上実際にご使用になる場合の注意について述べましたが一般的な注意点については次のようなものがあります。
- 懸濁性の点眼薬はよく振ってから使用してください。
- 用時溶解型の点眼薬は溶解時によく振って溶かしてから使用してください。
- 用法用量を守り使用期限もまもってください。
- 他の容器に入れ換えないでください。
- ほかの方には貸さないでください。
- 点眼後はしっかりふたをして、不潔にならないように袋に入れてください。
- 保存は直射日光を避け、なるべく涼しい所に置いてください。冷蔵庫保存を指示された場合はそれに従ってください。
- 水虫薬や他の薬と間違わないように一緒に置かないでください。
薬局で購入する市販の点眼薬の使用は一般的には問題ありません。しかしその成分の中に硝酸ナファゾリン又は塩酸テトラヒドロゾリンが含まれている場合は、点眼すると充血が無くなり一時的に白目がキレイになりますが、連用すると点眼しない時にかえって充血がひどくなるため毎日のように連用するのは控えてくだ さい。