目の老化を防ぐために
2018年08月09日 掲載
体の組織が加齢によって損なわれていく原因の一つは過酸化脂質による障害と言われています。過酸化脂質とは体内の中性脂肪やLDLコレストロールその他の脂質が、活性酸素によって酸化されたものです。体内に取り込まれた酸素の一部が活性酸素となり、通常はウイルスや細菌から体を守る働きをしています。しかし過剰になると過酸化脂質を生成して正常な組織も傷つけてしまうのです。
この過剰な活性酸素から守る為に、それを無毒化する酵素としてSOD(スーパーオキシドディスムターゼ)その他の酵素が体内で働いていますが、加齢によってこれらの酵素の生成力が衰えて、過酸化脂質が増えてしまう事が老化進行の原因の一つと考えられています。白内障や加齢黄斑変性などの原因もこれらの事が関与していると言われています。
進行予防には減少してしまった酵素を助けて、活性酸素を無毒化する為に働く抗酸化物質を食品やサプリメントで補う必要があります。また活性酸素の発生を助長する要因を取り除く必要もあるのです。タバコ、紫外線、ブルーライト、過度な運動やストレス、過食、放射線などもその要因となる為、特に禁煙する事は大切です。UVカットレンズの眼鏡も勧められています。
食べ物からとしてはルテイン(ケール、ほうれん草)亜鉛(牡蠣、イワシ、肉類)ビタミンのA(レバー,人参、ほうれん草、卵黄)C(生の野菜や果物)E(かぼちゃ、ナッツ類)なども適正量摂取しましょう。継続的に食品から十分に摂れない場合は、サプリメントで補いますが、その種類や量については医師に相談されると良いでしょう。