緑内障におけるOCT検査の進化
2014年06月17日 掲載
眼軸長とは眼球の奥行きの長さをいいます。正常では24mm位の奥行きがあります。この奥行きの長さが正常の方より長い状態を、長眼軸といいます。近視が比較的強い人に主にみられます。このような近視が強い長眼軸の方は、そうでない人と比べ眼球が大きい状態です。例えると風船をふくらませた状態で、風船が大きいと風船のまわりのゴムが薄くなって、割れやすくなるように、長眼軸長の方は眼球の、網膜が薄い状態になっています。
OCT検査で緑内障を発見するには、正常の方と比べ網膜が薄くなっているかどうかで判定しております。そのため長眼軸の方はもともと網膜がうすいため、緑内障の有無が判定困難となる場合があります。この問題を改善するために当院のOCTに、最新の長眼軸正常眼データーベースを搭載いたしました。この長眼軸正常眼データーベースを搭載した最新のOCTと、視野検査などを組み合わせることで、近視のある方でもより緑内障の詳しい判定や経過観察が可能になってきました。緑内障がご心配な方はお気軽に当院の医師までご相談下さい。