ドライアイとアイメイク
2016年07月13日 掲載
女性のインラインアイメイクがブームとなっています。まつ毛の根元よりさらに目に近い粘膜上にペンシルタイプやリキッドタイプでメイクが行われ、さらにファンデーションも塗られています(写真)。
この部分は涙を蒸発から防ぐ、脂を分泌するマイボーム腺の出口が並んでいる大切な場所なのです。インラインアイメイクによってこの出口が塞がれる為に、以前は中年以上からの発症が多かったドライアイ症状が、若い女性にも大変多く認められるようになっています。長期間この様な状態が続くと、マイボーム腺の出口が変形・萎縮して回復も難しくなってしまいます。パソコンやコンタクトレンズによるドライアイの増加が指摘されていますが、さらに悪化させる事になってしまいます。まつ毛の根元より内側にメイクをするのは控えるようにしましょう。時にはつけまつ毛の接着剤がにじんで、出口を塞ぐこともありますので注意して下さい。アイメイクを落とす時は、必ずリムーバーを使用し、出来たら蒸しタオル等で固まった脂を溶かしてから、まぶた洗浄専用のアイシャンプー等で目元をいつも清潔に保つようにしましょう。ドライアイになると目がショボショボしたり充血が目立つ事もあります。清潔でさわやかな瞳こそ最強の目力アップではないでしょうか。